ラオスには鉄道はごく一部しか走っておらず、ラオス国内を移動する手段は、飛行機か自動車になります。そのため、外国人旅行者が陸路移動する手段の中心はバスになると思います。バスと言っても、いわゆるバスの形をしたものから、10数人乗りのバンであったり、トラックの荷台であったりします。それら「バス」がラオスの国土を縦横無尽に張り巡らされており、各地を移動するのは貴重な存在です。
しかし、主要都市間を除くと、どこを走るのか、どこから乗れるのか等、分かりにくい部分も多いと思うので、私が実際に乗った状況を記事にしてみたいと思います。エントリーするのは、私自身が実際に乗車した記録のみで、乗っていない区間は正確性を考えエントリーしません。
路線番号、路線名称でインデックスを作っています。右側のリンク「ビエンチャンバス案内 インデックス」をクリックしていただくと、目次のように番号順に表示されます。
中長距離のバスは、ラオス全土に渡りますので、全区間の紹介はできないでしょう。乗車の機会があったルートから順次紹介していく予定です。途中の経由地などは細かく記録していきますので、ルート上の経由都市に行きたい場合なども参考になるでしょう。ただ、ルートの変更等も発生するかと思いますので、乗車プランの参考程度にお考えください。
路線情報
ビエンチャン北バスターミナル~シホンロードShithong~国道13号線~シークエットSiKuet交差点(高速道路入口)~バンビエン出入口~バンビエン市街~バンビエンバスターミナル
※多少の違いはありますが往路・復路とも同一ルートです。
バス情報(料金、その他)
ビエンチャンーバンビエン間:60,000KIP。
発車前に料金を徴収される。チケットも発行される。
高速道路開通以前は、沿線上での乗り降りも可能であった。高速開通後は基本的に途中下車の想定はないのかもしれないが、交渉次第では可能な様子(実際に途中のポンホーンで下車した乗客もあり)。
運行頻度は60分に1本程度とのことだが、乗客が満員にならなければ発車しない。
車両はバンタイプ。
ルート周辺
起点はビエンチャンの北バスターミナルです。
外国人旅行者が地方都市に向かう際に利用する長距離バスターミナルのひとつです。北部へ旅行する場合は、ここから出発することになります。
起点となるビエンチャン北バスターミナルの様子やアクセス方法は下記からお読みいただけます。
vte2019lao.hatenadiary.com
ビエンチャン北バスターミナルを出発すると、シホンShihong通りを走ります。その後13号線に入り北上し、高速道路入口を目指します。高速道路入口までは10分もかかりません。
高速道路入口です。この当時(2020年12月)は、まだこの部分に料金所のようなものはありません。この後、何か入口のゲートのようなものが建設されていますので、ここで料金徴収(入場のカード受取)等が行われるのかもしれません。
しばらく走ると、料金ゲートが見えてきます。バンビエンに向かう場合は、ここではカードを受け取ります。料金ゲートには人がいますが、ETCも設置されており、ノンストップでの通過もできるようです。
カードはこのような形です。漢字とラオス語でのみ書かれています。英語がないところからも中国の影響力の強さを感じさせます。
ビエンチャン北バスターミナルからバンビエンまでは、約1時間30分とのことでした。高速開通前は約4時間要していたので、かなり早くなります。出発してしばらくは平坦な道が続きますが、次第に山の中に入っていきます。
乗車してから約40分、ポーンホーンを過ぎたあたりで、建設中の高速鉄道の線路横を並行するように走ります。高速鉄道ができると、さらにラオス北部への移動が円滑になります。
高速道路には途中、9?、10?ぐらいのインターチェンジがあるようです。ここは「ナムグムダム」への出入り口になります。「ナムグムダム」はラオスの海と呼ばれ、ビエンチャンから気軽に行ける観光スポットのひとつです。
「ナムグムダム」も以前の記事にありますので、ぜひご覧ください。
vte2019lao.hatenadiary.com
バンビエンまでもう少し、というところでかなり粗削りな切通しを通過します。この区間は一般道ではかなり迂回したルートになっています。この山を通過するのはかなり困難だったということでしょう。
約1時間30分、バンビエン出入口に到着です。
現在(2020年12月)は、高速道路はこのバンビエン出入口までとなっています。そのため、全車両がこのインターで降りるため、渋滞が発生することもあるようです。
バンビエン出入口を出た後も、新しく建設された道路が続きます。
バンビエン名物の山々が連なります。
バンビエン市街に入りました。
やはり、以前からの道であるため、舗装はあまり良くありません。高速道路は舗装が良好だったため、それと比べるのはかわいそうかもしれません。
バンビエンのバスターミナルに到着です。
ここまで、所要1時間30分。各段に近くなりました。
なお、バンビエンからビエンチャンへも、ここから乗車することになります。以前は、ビエンチャン行のバン(ロットトゥー)は、バンビエン市街のホテルやゲストハウス、旅行会社で予約でき、ピックアップもしてくれました。現在は、外国人旅行者が少なくなり、そのようなサービスが停止されているのか、このバスターミナルから乗車する形が主となるようです。
バンビエン市街のバスルートを載せておきます。ただ、これは私が乗車した際のルートですので、必ずしもここを通るというわけではないかもしれません。基本的にはバスターミナルから乗車するのがよいでしょう。
帰路は、バンビエンとビエンチャンのほぼ中間にある「ポーンホーン」で乗客をひとり降ろしました。高速道路をわざわざ降りていましたが、事前に伝えておけば、こういった対応もしてくれるようです。ただ、同乗者はこの経由で約20分、余計に時間がかかっており、キチキチの予定を立てていると、ちょっと焦るかもしれません。
いかがだったでしょうか。
ビエンチャンの北バスターミナルからバンビエンまで約100kmの行程を約1時間30分で走り切ります。基本的に満員になるまで発車しませんので、車内はかなり窮屈です。それでも1時間30分ならよいですね。
今回は、以上です。
今日の路線バス:ビエンチャン(北)ーバンビエン線(ビエンチャン北バスターミナル⇒バンビエン))
場所:Northern Bus Terminal - VangVieng
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