ビエンチャン市内には路線バスが走っています。公共交通機関が乏しいラオスにおいては貴重な存在です。しかし、どこを走るのか、どのようにして乗るのか等、分かりにくい部分も多いと思うので、私が実際に乗った状況を記事にしてみたいと思います。エントリーするのは、私自身が実際に始発から終点まで乗った記録のみで、乗っていない区間は正確性を考えエントリーしません。
路線番号、路線名称でインデックスを作っています。右側のリンク「ビエンチャンバス案内 インデックス」をクリックしていただくと、目次のように番号順に表示されます。
※他の路線は全線乗り通りしてから記事にしております。が、今回の路線、本来は、ワッタイ国際空港からタラートサオバスターミナル経由でアイテックに向かうルートです。しかし、現在、空港側(タラートサオバスターミナルから西側)が減便していることもあり、タラートサオバスターミナルを境に東西で分断されています。
従いまして、今回は、この「タラートサオバスターミナルからタラートシーカイ(Sikhai Market)」の路線を一区間として記事にしています。
バスルートはいくつかのサイトで見ることができますが、実際に乗ってみると、往路復路でルートが異なっていることもあり、なかなか想定通りに行かないことも多々あります。そのあたりも細かく記録していきます。ただ、ルートの変更等も発生するかと思いますので、乗車プランの参考程度にお考えください。
ビエンチャンバス案内
タラートシーカイ(Sikhai Market)線
(タラートサオ⇒タラートシーカイ(Sikkhai Market))
路線情報
<往路>
タラートサオバスセンター~マホーソット通りMahosot~サムセンタイ通りSamsenthai~クラウンプラザホテル~スパヌウォン通りsouphanouvong~三江マーケット~アセアン通りAsean~スパヌウォン通りsouphanouvong~タラートシーカイSikhai Market~シホム通り交差点~ノンタン通りバス停Nongtang Road Bus Stop
<復路>
ノンタン通りバス停Nongtang Road Bus Stop~シホム通り交差点~タラートシーカイSikhai Market~スパヌウォン通りsouphanouvongk~アセアン通りAsean~三江マーケット~スパヌウォン通りsouphanouvong~クラウンプラザホテル~セタティラート通りSettathilath~サッカリン通りSakarin~クービエン通りKhouvieng~タラートサオバスセンター
バス情報(料金、その他)
全線一律5,000KIP。※空港下車の場合、15,000Kip。
乗車後しばらくして、車掌が徴収に来る。チケットも発行される。
バス停はあるものの、ほぼ自由乗降。
運行頻度は60分に1本程度。12時前後はさらに少ない。
※行き先にはワッタイ国際空港の表示もあるが、往復とも空港には入らなかった。
※行き先の最終表示はタラートシーカイ(Sikhai Market)だが、実際はさらに奥のノンタン通りバス停Nongtang Road Bus Stopまで運行。
ルート周辺
起点はタラートサオバスセンター。長距離バスではないビエンチャン市内バスは基本的にここを発着します。狭い場所に多くのバスが駐車されるため、常に混雑しています。
コロナ前はタイ行きの国際バスも発着していたため、かなりの混雑でしたが、残念なが
ら2020年12月現在は運休中です。そのため、少しスペースにゆとりが出ています。
タラートシーカイ行きのバスは、写真右側の一番右に写っているバスです。京都市営バスで運行されています。
タラートサオバスターミナルを出発すると、すぐに左折し、マホーソット通りMahosotに入ります。そして、さらに右折し~サムセンタイ通りSamsenthaiへと進みます。
サムセンタイ通りは一方通行のため、往路復路は別ルートとなります。
この辺は、以前にご紹介した市バス8番北バスターミナル線と同じルートを通ります。
サムセンタイ通り沿いは、元々は外国人旅行者の多いエリアで、このブログ内でも過去に記事にしたスポットがたくさんあり、結構目立つ看板の「グリーンボックスホテル」もあります。
バスの車内はこのような感じです。本数の少ない路線ですが、10人程度、お客さんが乗っています。満席には程遠いですが、もっとガラガラなイメージでした。よい傾向ですね。
サムセンタイ通りをファーグム公園あたりまで走ると、日系ホテルの「クラウンプラザ」が見えてきます。
ビエンチャンでも最高級ホテルのひとつです。クラウンプラザホテルも分不相応ながら宿泊の機会がありました。
クラウンプラザホテルを通り過ぎると、バスはスパヌウォン通りに入ります(通りの名前が変わるだけで、道路は直進したまま進みます。
バスは、しばらく直進した後、三江マーケットに入るため右折します。ビエンチャンでは珍しいキリスト教会を越えたあと、三江大酒店の看板のところで小さな路地に入っていきます。
三江マーケットは、完全に中国ですね。看板にはラオス語も書いてありますが、メインは漢字です。三江マーケットはかなり広い敷地で、中心にデパートがあり、その周辺にはたくさんの個人商店が並んでいます。おいしそうな中華料理店もありましたので、グルメツアーをしてみるのは良さそうです。
なお、三江マーケットの周辺もチャイナタウンなので、ホテルや中華料理店が乱立しています。
バス停も用意されているので、もちろんここからも乗車できます(本数少ないですが、、、)。
バスは、三江マーケットを突き抜け、北側のアセアン通りに出ていきます。
この辺はチャイナタウンなので、漢字の看板が目立ちます。大型ホテルや高級中華料理店も多く、かなり賑やかです。夜になると赤い電飾が中国っぽさを際立たせます。
アセアン通りからスパヌウォン通りに戻ってくると、ワッタイ国際空港の前を通ります。空港に入り、ターミナルビルまで行くのかと思いましたが、入り口を通過していきました。今は、国際線は限定的で、到着した旅客は隔離ホテルに向かうため、路線バスには乗りません。国内線利用者しか乗る可能性が無いためそのため、通過するようになったのかもしれません。
ワッタイ国際空港をすぎると、まもなく、タラートシーカイ(Sikhai Market)に到着します。
この辺が終点の想定でしたが、実際のところ、さらに北へ進んでいきますし、お客さんもまだ乗車しています。
バスは、北バスターミナル近くのシホム通りも超えて行きます。
北バスターミナルからは、ラオス北部の街へ向かって多くのバスが出ています。隣県の1~2時間の路線の他、有名観光地のバンビエン、ルアンパバーンや、最北県のポーンサリー県やボーケオ県といった10時間超の路線もあります。
※この路線は、北バスターミナルの近くを走りますが、ターミナル内に入りません。
北バスターミナル内の様子は下記に記載しています。
バスは、ノンタン通りバス停Nongtang Road Bus Stop付近で運行終了です。
そのままUターンして復路の運行に入ります。
さて、復路はクラウンプラザホテル以降は、サムセンタイ通りが一方通行のため、同一ルートでの運行はできません。セタティラート通りに入ります。一方通行に入った直後には、シンダートがおいしい「リンダレストラン」もあります。
セタティラート通り沿いも外国人旅行者に人気のエリアですね。欧米風のカフェやレストラン、ダイソーなどもあります。
ツーリストエリアを走り抜けると、サッカリン通り、クービエン通りを経由し、タラートサオバスターミナルに戻ってきます。
いかがだったでしょうか。
終点までの地図上の直線路線距離としては10km程度ですが、三江マーケットに入ったりと経由地が多いため、走行距離は長めです。運行時間も片道30分程度かかります。
京都市バスで運行される路線は、以前は時刻表が掲示されていました。現在は、どのような時刻表で運行されているのかよくわかりません。他の路線に乗車した際の様子だと、だいたい1時間に一本程度での運行のようです。タラートサオから乗車する際は、バスが待機しているため、発車時刻の確認もできますが、途中からや復路の乗車は少し難しいかもしれません。ソンテウも多く走っているようですので、それと併用するのがよいかもしれません。
今回は、以上です。
今日の路線バス:タラートシーカイ(Sikhai Market)線(タラートサオ⇒タラートシーカイ(Sikkhai Market))
場所:Thalat Sao - Sikhai Market, Vientaine