ラオスは仏教国ですので、お寺はいたるところにあります。観光地化されているお寺もありますが、地元の人々の信仰によって保たれています。今回はガイドブックには載っていない地元のお寺、でも観光地っぽい要素もあるお寺の紹介です。
ビエンチャン郊外のローカル寺
- ワットチョムペット(Vat ChomPhet)-
(ビエンチャン、ラオス)
ビエンチャンは観光スポットが少なく、必然的にお寺も観光地として取り上げられるようなります。ビエンチャンでの一大観光地「ブッダパーク」も本来はお寺ですが、テーマパークのような扱いを受けています。
なお、「ブッダパーク」の様子は下記からもお読みいただけます。
場所は下記になります。
ビエンチャン市内中心部からは約6㎞ほど南にあります。
境内の様子です。
規模としては大きな部類だと思います。お坊さんも多く、奥の方では読経をしていました。
お寺に入るとまず、謎の彫像が迎えてくれます。コオロギなのかゴキ〇リなのかわかりませんが、巨大な虫の彫像です。
そして、その前方では、人が捕らえられています。絵的にはこの虫の餌のように見えてしまいますが、どういったシチュエーションなんでしょうか。ただ、その檻に入れられた人間の後ろには女性が立っており、特に怖がっている様子もありません。
もう少しラオス語が堪能になれば、この彫像の意味をお坊さんに聞いてみようと思います。
境内を進むと、「見ざる、聞かざる、言わざる」のサルがいました。
頬紅をぬっています。メス猿なんでしょうか。
この「見ざる、聞かざる、言わざる」の由来はよくわかっていないようですが、中国の孔子という説もあるようですので、ラオスにもこの文化があるのは納得です。
このお寺の最大の仏像はこの涅槃像です。
一枚の写真におさめようとすると、小さくなるので、どうしても全体が入りませんでした。日本でこの規模の仏像があれば、ちょっとした観光地になりそうなものです。
先ほどの涅槃像に比べると小さいですが、それ以外にも仏像が安置されています。建物や装飾も細かく施されています。近隣に住む人々の寄進で造られたのでしょう。信仰心の篤さがうかがえます。
奥の方にはお坊さんが生活する建物もあります。
仏教に関するストーリー的な絵も描かれています。なんとなくコミカルな絵もあるのが、なんとも言えませんが、どういったことを表わしているのでしょうか。ただ、生真面目にならず、ほっこりとした雰囲気にさせてくれます。
お寺の境内、全体を見渡せるお堂もあります。大きな金色の仏塔もあります。ビエンチャンではタートルアンが有名ですが、ここの仏塔も結構な大きさと色彩です。
タートルアンで行われるラオス最大級のお祭り「タートルアン祭り」の様子は下記からお読みいただけます。
最後は、一段高くなった位置にあるお堂です。かなりの広さがあり、ラオスで良く行われる「ウィアンティアン(お堂の周りをろうそくなどを持って3周回る)」もここで行われるのでしょう。年間に5回程度ある仏教行事の日にお寺に行けば参加できますので、ぜひやってみましょう。
いかがだったでしょうか。
なんとなくコミカルな一面もあり、それでいて、仏像や描かれている絵画などは高いレベルでした。境内にはお坊さんやお寺の関係者しかいませんので、ゆっくり参拝できますので、お堂で瞑想してみるのもよいかもしれません。
なお、お寺へのアクセスですが、タラートサオから南に伸びるタードゥア通りを進むと近くまで行けます。また、ビエンチャン市内を走る路線バスでも行くことができますので、それを使ってみるのも良いかもしれません。
路線バスに関しては、詳しくは下記をご確認ください。下記路線の終点にこのお寺があります。
今回は、以上です。
今日の観光地:ワットチョムペット(Vat ChomPhet)(ビエンチャン、ラオス)
場所:ThaDeua Road, Vientiane