ラオスには現在三つの世界遺産があります。
その内のひとつが、シェンクアン県にある「ジャール平原巨大石壺群（Megalithic Jar Sites in Xiengkhuang－Plain of Jars）」です。その名の通り、巨大な石壺が並ぶ奇抜な光景です。それを目当てに観光客が訪れますが、これ以外の観光資源に乏しいのが難点です。
今回は、世界遺産だけで終わらないシェンクアン県の観光スポットを紹介します。いくつか順番に紹介していきたいと思いますが、今回ご紹介するのは
シェンクアン県観光スポット⑩悲しい歴史のある洞窟
- タムピウ洞窟 -
（シェンクアン県ムアンカム）
です。
今回の「タムピウ洞窟」はベトナム戦争時に、多くの犠牲者を出したことで有名で、現在も多くの外国人旅行者やラオス人が訪れます。
場所は下記になります。
場所は、ポーンサワンの街から北西に車で約1時間の距離にあります。ポーンサワンの北西にある「ムアンカム」の近くにあります。
洞窟は観光地として整備されており、洞窟の手前には駐車場や休憩所なども設置されています。この時はちょうど、ラオス新年のピーマイ期間であったため、地元の人やラオス人旅行者が多く訪れていました。
この洞窟の歴史が書かれた案内板も設置されています。
この洞窟は、ベトナム戦争時、アメリカ軍のロケット弾攻撃により、多くの犠牲者を出したようです。当時、洞窟には多くのラオス人が暮らしており、一度に数百人の命が奪われたようです。
入口から少し入ったところでは、仏像が安置されています。詳しい事情はわかりませんでしたが、犠牲になった方々を供養する意味もあるのかもしれません。洞窟へ向かう前に、皆さん手を合わせていました。
洞窟は山の中腹にあり、洞窟までは山を登っていくことになります。ただ、階段などが整備されているので、特別な装備は必要ありません。洞窟までは10分ほどあれば到着します。
洞窟の入口に到着しました。
右端に映っている人の大きさからも、かなり大きな洞窟だとわかっていただけるかと思います。ただ、奥行きはそれほどではなく、50m～100mほどとなります。
入口付近には石が積み上げられ、犠牲者を供養しています。
この洞窟には明りはありません。また、懐中電灯の貸し出しなどもありませんので、自分で明りになるものを持っていく必要があります。私は、携帯の電灯機能で懐中電灯の代わりにしました。必要な時間は数分ですので、それで充分だと思います。
洞窟の中は、ひんやりとした空気で気持ちが良いです。ここに至るまで約10分ほどですが山を登ってくる必要があるので、その冷たい空気が体を冷やしてくれます。
ただ、この洞窟で数百人の方が犠牲になったわけですので、霊感の強い人は何か気配を感じるのかもしれません。私はその辺は全く感じないので、気になりませんでした。
洞窟見学が終わると、山を下ります。
2本のルートがあるようなので、行きと帰りで別ルートを使うこともできます。私が帰路に選んだ方が、かなり急な階段でした。
なお、なんとなく、人の流れができているので、この写真のルートを行きで使うことはない気がします。
山を下っていくと、ラオス人観光客（多分地元の人と思います）が、水辺でパーティーをしていました。他のグループは用水路？に飛び込んで水浴びしています。ちょうどピーマイ（ラオス新年）の時期だったので、水かけ祭りの一部でしょうか。
少し見にくいですが、山の下から洞窟を撮影しました。写真中央の少し黒くなっている部分（ほとんど木に隠れていますが）が、洞窟です。
以上が、タムピウ洞窟観光の様子でした。
ショートムービーも作成しましたので、よろしければご覧ください。
今回は、以上です。
今日の観光地：⑩悲しい歴史のある洞窟 - タムピウ洞窟 - （シェンクアン県ムアンカム）
場所：Muang Kham, Xiengkhounag Province
