ビエンチャン市内を走る市バスがCovid-19の影響で運休して、約1年になります。少しづつ市バスの運行も再開され始めています。さらに、今回、新路線も開設されていますので、約1年ぶりの「ビエンチャンバス案内」になります。
ビエンチャン市内には路線バスが走っています。公共交通機関が乏しいラオスにおいては貴重な存在です。しかし、どこを走るのか、どのようにして乗るのか等、分かりにくい部分も多いと思うので、私が実際に乗った状況を記事にしてみたいと思います。エントリーするのは、私自身が実際に始発から終点まで乗った記録のみで、乗っていない区間は正確性を考えエントリーしません。
路線番号、路線名称でインデックスを作っています。右側のリンク「ビエンチャンバス案内 インデックス」をクリックしていただくと、目次のように番号順に表示されます。
バスルートはいくつかのサイトで見ることができますが、実際に乗ってみると、往路復路でルートが異なっていることもあり、なかなか想定通りに行かないことも多々あります。そのあたりも細かく記録していきます。ただ、ルートの変更等も発生するかと思いますので、乗車プランの参考程度にお考えください。
ビエンチャンバス案内 28番(往路)
タラートサオ・老中鉄道駅線
(タラートサオ⇒老中鉄道駅)
路線情報
<往路>
タラートサオバスセンター~ノンボン通りNongBone~パトゥーサイ~国道13号線Route13~南バスターミナルi~老中鉄道首都ビエンチャン駅
バス情報(料金、その他)
全線一律13,000KIP。
乗車後しばらくして、車掌が徴収に来る。チケットも発行される。
沿線上にバス停設置。ただし、合図をすればバス停以外の場所での乗降も可能と思われる。
運行頻度は2022年3月時点で1日3本。
ルート周辺
起点はタラートサオバスセンターです。
タラートサオバスセンターから、パトゥーサイ、南バスターミナルと、外国人旅行者が関係するエリアを通過していきます。また、他の路線との重複区間も多く、沿線上はかなりたくさんのバスが行き来します。
※2022年3月時点では、運休路線が多く、バスの本数は非常に少ないです。
コロナ前はタイ行きの国際バスも発着していたため、かなりの混雑でしたが、残念なが
ら2022年3月現在は運休中です。また、他の市バス路線も全線運休、あるいは1日数本のみとなっているため、ターミナル内は、かなり閑散としています。
28系統のバスは、ターミナルの中央部分から発車します。
ボードにはラオス語、英語、中国語で行き先が書かれています。
バスの車内です。残念ながら、この時は私以外の乗客はいませんでした。
なお、出発時刻は6:20, 13:00, 18:00となっており、13時のバスに乗車しています。
タラートサオバスターミナルを出発すると、ノンボン通りを数百メートル北上した後、パトゥーサイ方面に向かいます。
パトゥーサイは、ビエンチャン市内随一のランドマークで、観光地の少ないビエンチャンでは、とりあえず、行っておくという感じの観光スポットです。ここにはバス停もあり、ここから乗車するお客さんも結構います。
パトゥーサイから13号線に入り、北上していきます。
パトゥーサイから1kmほどのところに、黄金の仏塔で有名な「タートルアン」や上の写真の防衛省の建物がでてきます。
入るのは難しいかもしれませんが、外には戦闘機の模型なども置いてあります。
さらに北上すると、ビエンチャンでも高いビルになる作りかけの建物が現れます。かれこれ、約3年以上経っていますが、まだ完成する気配はありません。かと言って、工事を中止しているようでもないので、いずれ完成するのでしょう。
さらに北上すると、左手に「ビューモール」の看板が見えてきます。
こちらは、日本の商品も扱う「リムピン(Rimping)」や「山小屋」などのラーメン店も入っており、中心地から多少距離があるものの、在住日本人も多く訪れるショッピングモールです。
タラートサオバスターミナルを出発して約20分で「南バスターミナル」に到着します。
が、私が乗車した際は、南バスターミナルの手前の道をショートカットし、南バスターミナルには入りませんでした。鉄道駅に行く人がほとんどなので、タラートサオバスターミナルから乗車し、南バスターミナルで下車することは想定されていないと思われます。もし、南バスターミナルで下車したい場合は、運転手、車掌にアピールしましょう。
なお、この事情から、南バスターミナルから鉄道駅行の当路線バスに乗車しようとするのは難しいかもしれません(スルーされる可能性があります)。
南バスターミナルを過ぎると、荒野の中を進んでいく感じになります。しばらくすれば、どんどん新しい商店などが建設されていくと思いますが、現時点では、ほとんど空き地の中を進んでいきます。
タラートサオバスターミナルからおよそ30分で、老中鉄道の首都ビエンチャン駅に到着です。距離にすると約15㎞程度でしょうか。
首都ビエンチャン駅の様子は、以下からもお読みいただけます。
いかがだったでしょうか。
現時点では、運行本数も少なく、あくまで、鉄道時刻に合わせた運行になっていますので、生活路線ではなく、鉄道利用者のためのものになっています。また、料金も高めに設定されているため、当面は、乗客数は限定的かもしれません。
起点と終点の直線距離は15km程度ですが、運行路線上には、旅行者・在住者それぞれにとって重要な場所が含まれています。鉄道駅とのピストン輸送だけにとどまらず、市民の足としての位置づけも可能な路線だと思うので、そういう方向で乗客が増えていけばと思います。
今回は、以上です。
今日の路線バス:28番(往路) タラートサオ・老中鉄道駅線(タラートサオ⇒老中鉄道駅)
場所:Thalat Sao - Southern Bus Terminal - Train Station, Vientaine