ラオス中国鉄道が開通して、約8ヶ月が経過しました。運行開始当初は、チケット購入が難しいなど、外国人が乗車するのは非常に厳しい状況でした。今もオンラインでの購入などはできず、ハードルはまだまだ高いのは事実です。それでもようやく乗車できましたので、車内の詳しい状況をお伝えします。
駅やチケット購入方法などは以前に記事にしていましたので、今回は車両の設備や車内の雰囲気になります。
チケットの購入に関しては、過去の記事のリンクを下記に置いておきます。
今回ご紹介するのは
ラオス中国鉄道乗車記
‐ 首都ビエンチャン⇔バンビエン -
(首都ビエンチャン・ビエンチャン県、ラオス)
です。
まずは車内の雰囲気です。
パット見た感じは日本の新幹線、あるいは在来線特急車両のような感じです。2列と3列ですので、感じは新幹線ですね。シート幅も日本の新幹線程度の幅がありますので、かなりゆったりしています。
シートは転換クロスシートですので、進行方向に合わせて回転させることができます。回転できるはずなのですが、なぜか、車両中央を境に向かい合っています。つまり、半分の座席は進行方向と逆向きになっています。理由はよくわかりませんが、自分だけ回転させると、前後の人と向かい合わせになるので、勝手なこともできません。
なお、上の写真は2等車になります。ほかに、1等車と普通車があります。
1等車は1列と2列、前後の席間もかなり広いです。将来、中国国境を越えて昆明まで運行されるようになれば1等車の価値も出てきそうです。
荷物棚は座席の上にあります。リュックぐらいなら載せられそうですが、大きなスーツケースなどは別の場所に置くようにしましょう。座席は予約制ですが、ラオスの人は結構適当に座っているので、どうしても窓側や通路側が良いという人は、しっかり主張しましょう。
ラオス国内だけでも3‐4時間走るので、トイレも設置されています。結構広いです。最終的には中国の昆明まで運行されることになると思うので、トイレは必須ですね。
洗面台や給水・給湯器もあります。
お湯やお水が提供されるのは中国製車両だけはありますね。運行開始から半年以上経過していますが、設備類はきれいにメンテナンスされています。
ビエンチャンからバンビエンへの車窓には、鉄道と合わせてラオスのインフラとして注目されている高速道路を見ることができます。高速道路はまだバンビエンまでしか開通していないため、注目度は鉄道に比べると低いですが、ラオス北部まで開通すれば、ラオスの人々にとっては鉄道より使いやすいものになりそうです。
高速道路の様子は下記からお読みいただけます。
ラオス中国鉄道は単線の鉄道ですが、ところどころすれ違いのため複線になっているところがあります。現時点では、運行本数が少ないためすれ違うことは稀ですが、退避線として活用される日も近いのでしょう。
ということで、ラオス中国鉄道乗車記でした。首都ビエンチャン駅からバンビエン駅までの乗車で、乗車時間は約1時間でしたので、あっという間でした。乗り心地は非常に快適で、これなら3‐4時間の乗車は問題なさそうです。
今回は、以上です。
今日の駅:ラオス中国鉄道乗車記 ‐ 首都ビエンチャン⇔バンビエン
場所: Vientiane capital, Vientiane Province