ビエンチャン市内には路線バスが走っています。公共交通機関が乏しいラオスにおいては貴重な存在です。しかし、どこを走るのか、どのようにして乗るのか等、分かりにくい部分も多いと思うので、私が実際に乗った状況を記事にしてみたいと思います。エントリーするのは、私自身が実際に始発から終点まで乗った記録のみで、乗っていない区間は正確性を考えエントリーしません。
※基本は上記の通り全線乗車ですが、今回の路線は、途中下車し終点まで乗車していません。ご了承ください。
路線番号、路線名称でインデックスを作っています。右側のリンク「ビエンチャンバス案内 インデックス」をクリックしていただくと、目次のように番号順に表示されます。
バスルートはいくつかのサイトで見ることができますが、実際に乗ってみると、往路復路でルートが異なっていることもあり、なかなか想定通りに行かないことも多々あります。そのあたりも細かく記録していきます。ただ、ルートの変更等も発生するかと思いますので、乗車プランの参考程度にお考えください。
ビエンチャンバス案内 25番【2024年版】
三江市場・老中鉄道駅線
(老中鉄道駅⇒トンカンカム市場・三江市場)
路線情報
※2023年12月下旬時点で、以前とはルートが異なっていました。
<往路>
三江市場(Tlat Sangjieng)~ノンドゥアン市場(Tlat Nong Duang)~トンカンカム市場(Tlat Thongkhankham)~ 150病院(Hospital 150) ~ ナショナル・コンベンションセンター(National Convention Center)~ 南バスターミナル ~ 老中鉄道駅
<復路>
老中鉄道駅 ~ 南バスターミナル ~ ナショナル・コンベンションセンター(National Convention Center) ~ 150病院(Hospital 150) ~ トンカンカム市場(Tlat Thongkhankham)~ ノンドゥアン市場(Tlat Nong Duang)~ 三江市場(Tlat Sangjieng)
※南バスターミナルは、バスターミナル内までは入らず、正面の道路を通過するケースが多いようです。南バスターミナルから乗車の場合は、ターミナル内ではなく、道路沿いで待ちましょう。
※トンカンカム市場から三江市場間(緑色の線)部分は、今回は乗車していません。走行経路が異なる場合があるため、ご注意ください。
※以前は、南バスターミナルの後、ラオス国立大学前からノンタービレッジを通っていましたが、上記ルートに変更されたようです。
バス情報(料金、その他)
全線一律(小型マイクロバス:30,000KIP)
※2023年12月時点。ガソリン高騰により、頻繁に料金改定があるようです。
乗車後しばらくして、車掌が徴収に来る。チケットも発行される。
沿線上にバス停設置。市街地に入ってからは、基本的にはバス停以外の場所での乗降はできない可能性も。
運行頻度は1日に4往復(電車の時刻に合わせ運行)
①鉄道駅発⇒三江市場行き
・07:30発 ⇒ 08:00着
・12:25発 ⇒ 13:15着
・16:40発 ⇒ 17:30着
・21:15発 ⇒ 22:20着
②三江市場発⇒鉄道駅行き
・06:00発 ⇒ 06:50着
・11:00発 ⇒ 11:50着
・15:30発 ⇒ 16:00着
・19:50発 ⇒ 20:40着
ルート周辺
今回の起点は老中鉄道駅です。
ルアンパバーンやバンビエンなどから、鉄道でビエンチャンに到着した場合、市街へ向かう交通手段が必要ですが、タクシーなどを除くと、バスが移動手段となります。外国人旅行者にとっては、安価に移動できる手段のひとつとなるでしょう。
ビエンチャン駅に到着した旅客は到着口より駅の外に出ることになります。空港の到着ゲートのような感じで、出迎えの人やトゥクトゥクの運転手などが待ち構えています。
バスの待機場は、この到着口のすぐ前なので、到着口を出ると、すぐに視界に入ってくるはずです。
バスの方へ向かうと上の写真のような感じで、看板を持った人がいます。なお、2023年12月時点で、鉄道駅からの行き先は3路線です。
・三江市場行き(25系統)
・友好橋行き(47系統)
今回は「三江市場(25系統)」行きです。漢字で「三江市場」と書いてあるので、日本人にはありがたいですね。なお、発音は「タラート・サンジエン」です。
タラートサオ(クアディン)バスターミナル行き(28系統)のバス案内は下記からもお読みいただけます。
バスに乗車しましょう。
なお、三江市場とタラート(クアディン)サオバスターミナル行きは、JICAから提供された小型のマイクロバスになっています。以前は路線バス風のバスでしたので、かなり小型化されてしまいました。燃料費高騰が続くラオスですので、燃費の面では良かったのだと思いますが、通路も席間も狭く、大きな荷物を持って乗るとなると、かなりしんどいです。
とはいえ、バスを運行してくれるだけでもありがたいので、しばらく我慢しましょう。
バスは電車の到着に合わせ出発します。
電車が遅れた場合は、それに合わせて待機してくれていますので、その辺は安心です。
鉄道駅周辺は何もない荒野のようなところです。鉄道駅に入るための取付道路を南下し、最初の大きな停留所?は「南バスターミナル」です。
なお、「南バスターミナル」には入らず、素通りしていきますので、ここで降りたい場合は、運転手に合図しましょう。
ここからは、ラオス南部の都市、パクセー、サワンナケート、タケークなどへのバスが出ています。
南バスターミナルを過ぎると、国道13号線との交差点です。
以前はこの交差点を直進し、ラオス国立大学方面へ行っていましたが、現在はこの交差点を左折し、国道13号線を南下します。
なお、この13号線との交差点は、時間帯によってはかなり渋滞します。
国道13号線に入ると「ビューモール」というショッピングモールの前を通過します。
上の写真はかなり古いのですが、現在はスタバもできており、そこそこ賑わっています。
「ビューモール」を過ぎた後は、国立コンベンションセンターの角を右折し、ちょっとローカルっぽい街中を進んでいきます。
途中にはコロナ初期に、感染患者の収容病院にもなった「150病院」前を通過します。
その後、結構、品ぞろえのあるスーパー「J-Mart」前を通過します。
このバスの路線のうち、150病院より南側は、私がラオス在住時の生活圏でもあったので、よく近辺を歩いていました。
先ほどのスーパーの他に、ホームセンターの「スワニー」前も通ります。
もし、ビエンチャンに住む機会があれば、ここでD.I.Y用品を買ってみるのもおすすめです。
その後も市場など下町っぽい雰囲気の場所を進んでいきます。
人口密度もラオスの中では高い部類のエリアだと思われ、道路の交通量も多く、渋滞も発生します。
下町っぽい道路を南下した後は、チャオアヌ通りに合流します。
ここまで来ると、ビエンチャン市街中心部も近くなります。
チャオアヌ通りとの合流点には、営業しているのかどうかわからないロシアンサーカスがあり、その隣には、結構人気のシンダート(ラオス風焼肉)のお店「シンダートファーサイ(Sindaat FaXay - ຊີ້ນດາດຟ້າໃສ)」もあります。
出発から約40分でトンカンカム市場へ到着しました。
写真中央の緑色のバスが、今回、乗車したバスです。
なお、ここからホテルやゲストハウスが並ぶエリアまでは徒歩10分以内なので、エリアによりますが、タラートサオ行きのバスに乗るよりも効率的なこともあります。
宿泊予定のホテル、ゲストハウスの場所によっては、このバスも利用価値があります。なお、バス自体はこのまま、三江市場まで向かいます。
一応、上の写真のような感じのバス停もあります。
ただ、途中から乗車してくる想定は低いと思いますので、途中のバス停から乗車の場合は、バスが来たら手を振るなどしてアピールしましょう。
トンカンカム市場からあとは、乗車していないため、バス停周辺スポットのご紹介ですが、「ノンドゥアン市場」はかなり庶民的な市場です。この界隈はかなりチャイナタウンの様相なので、中国人在住者が多いものと思います。
終点の「三江市場」です。
こちらはターミナルのバス停になるので、営業所的なものもあります。三江市場内が最終到着地になります。
前置きから、終点「三江市場」までかなり長くなりました。このブログに登場した場所もたくさんありましたので、ついつい長文になってしまいました。現時点では、鉄道駅から市内に向かう交通機関の中で最も安く移動できる手段でもあり、今後も、電車の時刻に合わせてバスが運行されるものと思います。
以上、「ビエンチャンバス案内 25番【2024年版】 三江市場・老中鉄道駅線(老中鉄道駅⇒トンカンカム市場・三江市場」でした。
今回は、以上です。
今日の路線バス:25番【2024年版】三江市場・老中鉄道駅線(老中鉄道駅⇒トンカンカム市場・三江市場)
場所:Sanjieng Marcket - Lao China railway station, Vientaine