今回は、ラオス最大級のお祭りと言っても過言ではない、
2020年 タートルアン祭り
の様子をお伝えします。
世界中でコロナが猛威をふるう中ですが、ラオスはかなり抑え込んでいる国となっています。これまでの累積感染者数も24人となっており、市中感染は約半年ほど発生していません。比較的に対策がうまくいっている理由としては、3月下旬にラオス国内で感染者が発生するとすぐにロックダウンを実施し感染拡大を抑えられたこと、人口密度が低いことから、クラスターの発生がなかったこと、などがあげられています。
そういったこともあり、2020年のタートルアン祭りは、酒類の販売が禁止されていることを除けば、ほぼ例年通りの内容で実施されています。
タートルアン祭りは、ビエンチャン市街の北東に位置する、タートルアンで行われます。メインの日とされるのは毎年1日だけ(今年は10月31日)ですが、実際は1週間程度の期間がタートルアン祭りとされています。
タートルアン祭りに参加するのは、昨年に続いて2回目です。
午後3時頃に、タートルアンに到着しました。この時点では人出はさほど多くありません。まずは、タートルアンの周りを3周する「ウィアンティアン」を行います。これは仏教行事の際にはよく行われます。「ウィアン」は回転、「ティアン」はろうそくを意味します。ラオスだけでなく、タイでも行われます。
お供え物とろうそくを手に持ち、タートルアンの周りを歩きます。距離にすると大した距離ではありませんが、同じところを3周となると少し疲れます。
それが終わると、周辺に出ている屋台などを見て回ります。昨年は外国人旅行者も多くいましたが、今年はほぼラオス人のみで、外国人はたまに見かける程度です。ラオス人は写真を撮るのが大好きなので、あちこちで撮影していました。
この日はラオスの伝統衣装を着ているラオス人も多数いました。女性は普段からシンと呼ばれる巻きスカートを着用している人も多いですが、この日は男性もラオス伝統衣装を身に着けている人が多くいます。
上の写真の両側にいる男女は、最初、タートルアンのスタッフかと思っていましたが、参拝に来ていた一般の方でした。コスプレに通じるものもあるのかもしれませんが、記念写真をお願いしたくなりますね。
一通り見て回った後、カフェで少し休憩です。タートルアン祭りは、日が暮れた後、あたりが暗くなり、タートルアンがライトアップされた時が最高潮を迎えます。
18時前になると、あたりはだいぶ暗くなってきました。タートルアンのライトアップも開始され、夜空に金色のタートルアンが浮かび上がる、とても見ごたえのあるものになりました。この時間帯になると、かなりの人出です。入口では、日中は行っていなかった、持ち物検査や体温検査なども実施されています。コロナの市中感染者がいないラオスではありますが、やはりこの辺は一定の緊張感をもって対応していることが分かります。
濃い青色の服を着た人が入場時の検査をしています。
4月のラオス新年(ピーマイ)の水かけ祭りは中止になりましたが、タートルアン祭りは、ほぼ例年通りの形で実施されました。コロナの影響が随所で出ている中、例年と同じように開催できたことは、とても良かったと感じています。
最後にライトアップされたタートルアンと満月です。
今回のタートルアン祭りの様子を、動画にもまとめています。ぜひ、こちらもご覧ください。
今日のお祭り・伝統文化:That Lunag festival
場所:Wat That Lunag, Vientiane
今回は、以上です。