皆様、新年明けましておめでとうございます。
このブログを本格始動して、初めてのお正月を迎えました。ラオスの場合は、4月のピーマイラーオ(ラオス新年)が本当のお正月ですが、今年は曜日の関係で、ラオス人も普段よりは長い休みになっていることが多いようです。
さて、新年最初の話題ですが、こたつに入ってみかんという雰囲気ではありませんので、これからのラオス経済の地盤になるかもしれない新しい高速道路について、ご紹介します。
ラオスの将来を担う高速道路
(首都ビエンチャン⇔バンビエン)
当初、開通は12月2日の建国記念日に合わせてという話もありましたが、少し後の12月20日頃に開通したようです。それ以前にも、通行できたようで、すでに死亡事故のニュースも出てしまいました。
上のGoogleMapにも、「Express way start」と登録されています。ビエンチャン市街からはワッタイ国際空港を過ぎて10分~20分ほど走ったところの交差点となります。
バス案内では、ルート上に線を引いていましたば、GoogleMapのルート案内で表示されましたので、手を抜かさせていただきます。なぜか車を選択するとルートが出ず、徒歩だと表示されました。徒歩だと25時間とのことです。
入り口直後の様子です。
この高速道路、片側2車線、中央分離帯もある構造で建設されています。ただ、入り口からしばらくの間は、片側1車線の対面通行となっています。上の写真のとおり、右側の車線は人が歩いています。標識などは設置済みですので、近い内に、片側2車線での供用になるのでしょう。
料金所です。ちょっと遠目で小さくなってしまいましたが、ラオスっぽい雰囲気のゲートが印象的です。
料金所も設置されています。書かれている言語はラオス語と中国語で、補足的に英語が使われている感じです。作ったのが中国ですので、それは仕方ないところですね。日本人の場合は、漢字を見ておおよその意味がわかるので、そこまで困らないかもしれません。
なお、ETCも設置されており利用可能です(もちろん、日本のETCカードは使えません、名前が同じだけです。) 。
ETCではない、一般ゲートを通ると、このようなカードを受け取ります。降りるインタチェンジまで失くさないようにしましょう。
あとは、このような感じの道が続きます。日本同様、山間を通り抜ける高速道路、といった雰囲気です。舗装状況もしっかりしているので、揺れや振動も特に気になりません。
交通量は思っていたより少なめです。
並行して建設されている高速鉄道とも並走しています。場所によっては、このような感じで間近を走る区間もあります。鉄道が開通すれば、電車を横目に見ながら走ることになりそうです。
鉄道の開通はもう少し先になるようですが、開通すれば乗ってみたいですね。
ビエンチャンから約100km、所要1時間20分程度でバンビエン出口に到着です。2020年12月末現在、ここまでが供用開始区間になっています。料金は111,000Kip(約1200円)でした。車両の大きさなどで値段が異なると思います。
いかがだったでしょうか。
これまで、ビエンチャン⇔バンビエン間は3時間から4時間を要していました。特に、バンビエンの手前の山道はかなり辛かったですが、これが一気に解消されてしまいました。気軽にバンビエンに行けるようになるのはありがたいですが、「昔は山道を何時間も・・・」と、年寄りくさいことを言ってしまいそうです。
今回、バンビエンまでの約100kmが開通し、所要時間を3分の1程度に短縮されました。数年後にはルアンパバーンや中国国境までも開通することでしょう。これは、ラオスの経済にとっては大きな変革になると思います。中国の影響力はさらに大きくなるのかもしれませんが、13号線が砂利道だったり、トラックバスが走っていた頃を考えれば、どちらを選択するかは考えるまでもないですね。
今回は、以上です。
今日の道路:首都ビエンチャン⇔バンビエン
場所:Vientiane Capital-Vientinane Province