ラオスが外国人観光客に国境を開いてから約3か月が経過しました。
まだまだ、日本人旅行者をはじめ、西洋人旅行者も多くはありませんが、旅行関連のブログやTwitterなどには、ラオス中国鉄道に乗車したという内容が出るようになりました。私も遅ればせながら、開業から半年後の2022年6月に乗車することができました。その際は、首都ビエンチャンからバンビエンまでの乗車でした。首都ビエンチャンの情報はビエンチャン在住ということもあり、情報収集できましたが、バンビエンの情報はあまり多くありませんでした。
ということで、今回はラオス中国鉄道のバンビエン駅の状況をお伝えします。
今回ご紹介するのは
ラオス中部の鉄道駅「バンビエン」
‐ バンビエン鉄道駅(ສະຖານີວັງວຽງ)-
(ビエンチャン県バンビエン、ラオス)
です。
バンビエン鉄道駅の場所は、下記になります。
場所はバンビエン市街地の北側、距離は約4-5kmといったところです。中心地付近には駅を建設できる土地がないという建前上の理由はあるのだと思いますが、他の都市の駅やバスターミナル同様、辺鄙なところにあります。
まず、バンビエン鉄道駅の駅舎ですが、これは首都ビエンチャン駅と同じような造りになっています。基本的に国内の各駅は同じような感じなのでしょう。駅周辺は何もなく、遠くにバンビエンの山並みが見えます。
かなり不便なところにありますので、まず、駅と市街地を結ぶ交通手段ですが、以下があります。
①乗り合いソンテウ(ラオス語ではドイサーン)
②ソンテウのチャーター
③徒歩
④知り合いなどにピックアップしてもらう
多くの方が必要とする情報は①の「乗り合いソンテウ」だと思います。
開業当初は、②の「ソンテウチャーター」しかなかったようで、100,000Kip程度したようですが、2022年6月現在、乗り合いソンテウが運行されています。一人あたり25,000Kip~35,000Kipです(決まった額ではなく、多少変動するようです)。
ただ、最低、乗客が3~4人程度は必要となりますので、もし、一人で乗車する場合は、50,000Kip程度、要求されるかもしれません。電車が到着するタイミングのほかには、乗客が現れる可能性が極めて低いので、到着と同時にソンテウ乗り場に向かいましょう。
ソンテウ乗り場は駅の到着口(出口)の正面にあります。看板などは出ていませんが、ピックアップトラックが停まっているのでわかると思います。
無事、その乗り合いソンテウに乗れた後ですが、上記の写真の場所で降ろされます。事前にホテル名などを伝え、ドライバーがOKしてくれれば、ホテルまで送ってくれるかもしれませんが、あまり融通は利かないようです(特に市街南側の場合)。
Google Mapでは下記の場所になります。
上記の「K-Mart」の付近です。
ドライバーによって対応は異なると思いますので、交渉してみましょう。
なお、市街から鉄道駅に向かう場合は、市街にいるソンテウドライバーに声をかけましょう。これも一人の場合は、50,000Kipぐらいが相場のようで、それ以下は交渉してもかなり嫌な顔をされます。
一人の場合は、他の同乗者を集めましょう。3人以上ぐらいになれば、一人当たり20,000Kip程度で行くことができます。
駅の施設に戻ります。
まず、チケット売り場は駅の正面に向かって右手(方角で言うと南側)にあります。これも首都ビエンチャン駅と同じ構造です。
なお、チケット売り場は終日営業しているわけではありません。基本的に電車の発着に合わせてオープンします。事前購入のために駅に向かう場合は時間にも注意しましょう。
また、購入できるチケットは
・当日
・翌日(1日後)
・明後日(2日後)
です。
バンビエンに到着して2日以内に別の町に行く場合は、到着時に買っておくこともできますね。
※※乗り合いソンテウで市街に行こうと思っている場合は、先に乗る意思を伝えておきましょう。
電車に乗車する場合、駅舎内に入れるのは出発1時間前からです。あまり早く駅に到着すると外で待つことになります。チケットを購入済みであれば、30分前ぐらいでも問題ありません。
駅舎に入る際には空港のようなセキュリティチェックがあります。金属探知機がピーピーなりますが、あまりチェックされることなく通してくれます。良いのかどうかですが・・・。
待合室は天井も高く、とても広々としています。バンビエンから乗車するお客さんも多くないため、かなりゆったりとしています。構造が首都ビエンチャン駅と同じなので、明らかにオーバースペックですね。
飲料水の機械もあります。この辺、中国企業が建設しただけありますね。中国の空港などは給水・給湯器が必ずあります。
また、VIP待合室もあります。こちらは1等車を予約すれば使えるような話もありました。私が乗車予定の電車には1等車が連結されていなかったので、利用している人はいませんでした。
あと、もちろんトイレもあります。
トイレは非常にきれいです。
なお、駅周辺に売店などはありませんが、駅舎の中には自動販売機があり、お菓子や水、ジュース類などは購入できます。
電車到着10分ほど前からプラットフォーム内に入ることができます。
ここでもう一度、チケットのチェックがあります。
プラットフォーム内です。
こちらもかなり広い構造になっています。電車到着前にはアナウンスがあったりと、分かりやすいです。1日数本で緩急接続などもないので、乗り間違える要素は今のところありません。
ということで、ラオス中国鉄道「バンビエン」駅の様子でした。
駅自体は機能していますが、周辺設備はまだまだこれからの状況です。利便性は今後、少しずつ向上するのでしょう。
内容に関するお問い合わせなどがありましたら、コメントやお問い合わせフォームなどからご連絡ください。可能な限り回答します。
今回は、以上です。
今日の駅:ラオス中部の鉄道駅「バンビエン」 バンビエン鉄道駅(ສະຖານີວັງວຽງ)
場所: VangVieng, Vientiane Province