ラオスは仏教国で、日々の生活に仏教が根付いています。
年中行事としていくつかの仏教行事がありますあが、その中でも規模の大きなものとして、「カオパンサー(雨安居,ເຂົ້າພັນສາ)」があります。2021年は7月24日がその日で、私も朝から参加してきました。
今回ご紹介するのは、
ラオスの仏教行事
- カオパンサー(雨安居,ເຂົ້າພັນສາ) -
(ビエンチャン・ラオス)
です。
ラオス全土のお寺で実施されます。
小さな村の集落にあるお寺でも実施されています。この日は、雨期のさなかということもあり、朝から雨模様でしたが、多くの人々がお寺に集まってきました。
雨ということもあるのかどうかわかりませんが、朝から多くの車がお寺の境内に停められています。みなさん、車で乗り付けているようです。
入り口にはお供えを販売する露天もでており、準備せずに来てもお参りできるようになっています。
境内に入ったところでは、まず、タンブンと呼ばれるお布施を行います。みなさん、金や銀で装飾されたお鉢を持っています。これには、お菓子やお米、お金など、お布施するものを入れておき、順番にお布施していきます。
ラオスの人々は、年に何回かこういう機会があるので、みなさん、自分のお鉢を持っているようです。
外でのお布施が終わると、お堂の中で読経します。私は来るタイミングが少し遅かったのか、読経の時間は終わっていました。白系の服を着ている人が多いようです。
一通りのお布施やお参りが終わったあとも、このような感じで、外にある仏像へのお布施が続きます。
お寺をはしごするのも変なのかもしれませんが、もう一箇所のお寺にもお参りしてきました。
こちらは先ほどのお寺よりも規模が大きく、お堂の中でお布施ができるようになっています。雨の日は助かりますね。
お坊さんへの食事も用意されています。
ラオスの猫さんは信心深いので、お寺に住んでいる猫さんも集まってきています。
ということで、ラオスの仏教行事のひとつ「カオパンサー(雨安居,ເຂົ້າພັນສາ)」のご紹介でした。
実際「カオパンサー(雨安居,ເຂົ້າພັນສາ)」が何なのかところですが、この日からラオスのお坊さんは、修行の期間に入ります。 「カオ」はラオス語で「入る」、「パンサー」はパーリ語で雨期の意味のようで、直訳すると「雨期に入る」となります。雨が降り、虫などが道路などに出てきて踏み殺すことがないように、お寺に籠もって修行する、ということが始まりのようです。
なお、この期間の終わりが「オークパンサー」と呼ばれ、「オーク」は「出る」となり、「雨期の終わり」を意味します。この期間がお坊さんの修行期間となり、一般の人も、禁酒する、結婚式や大きな宴会などを行わない等、個々に節制した生活を送る期間になるようです。2021年の「オークパンサー」は10月下旬ごろになる予定です。
ショートムービーを作成しましたので、ぜひ、御覧ください。
今回は、以上です。
今日の文化: カオパンサー(雨安居,ເຂົ້າພັນສາ)(ビエンチャン・ラオス)
場所:Lao PDR