ラオスには現在三つの世界遺産があります。
その内のひとつが、シェンクアン県にある「ジャール平原巨大石壺群(Megalithic Jar Sites in Xiengkhuang-Plain of Jars)」です。その名の通り、巨大な石壺が並ぶ奇抜な光景です。今回はその世界遺産の様子を紹介します。
シェンクアン県観光スポット⑥世界遺産観光
- ジャール平原巨大石壺群Site2 (Plain of Jars) -
(シェンクアン県ポーンサワン)
です。
石壺群は広範囲に点在しており、いくつかのサイトに分けれれています。有名なところはサイト1、サイト2、サイト3で、それぞれ特徴があります。今回は「サイト2」のご紹介です。
場所は下記になります。
「サイト2」は、シェンクアン県の中心地ポーンサワンから見ると南方方向にあり、市街地から約20㎞で、車だと30分ほどの距離にあります。また、「サイト1」からも同様に約20㎞で、車で30分ほどの距離となります。
「サイト1」の様子は下記からもお読みいただけます。
「サイト1」は比較的、市街地に近いところにありましたが、「サイト2」は郊外になります。何もない原野を20㎞ほど進んでいくことになります。「サイト2」周辺の道路は未舗装で、路面も穴だらけですので、バイクだと少し運転に注意が必要になります。
「サイト2」のゲートです。
「サイト1」はかなり整備されていましたが「サイト2」はかなり簡素です。料金を支払う窓口も掘っ立て小屋のような感じです。
なお、入場料金は10,000Kipで、「サイト1」の15,000Kipよりも安くなっています。
ゲートを入ると、上の写真のような案内看板が設置されています。
私が訪問した「サイト1」「サイト2」「サイト3」の中では、「サイト2」は一番規模が小さいようです。
石壺への道です。
かなりシンプルな整備にとどまっています。どの方向に歩けばよいのかという道しるべにはなりますので、一応の役には立っています。
石壺の様子です。
苔むしていますが、壺であったということはわかります。
「サイト2」では、大きく2ヶ所に石壺があり、2ヶ所とも小高い丘の上にあります。まわりの雰囲気から、一ヶ所目は「森の中の丘」、二ヶ所目は「草原の丘」という感じです。上の写真は1ヶ所目の「森の中の丘」です。
一ヶ所目の「森の中の丘」で特徴的なのは、壺が置かれてから長い年月が経ち、木に取り込まれてしまった石壺がある点です。タイのアユタヤ遺跡の木に取り込まれてしまった仏像のようにも見えなくもないです。
撮影スポットにもなりそうなので、もう少しアピールしてみても良さそうです。
二ヶ所目の「草原の丘」です。
こちらもある程度、木が生えていますが、景色は開けています。こちらの方が原型をとどめている石壺が多いような感じです。
太陽を遮ってくれる木々がないので、日中は暑いかもしれませんが、見晴らしはこちらの方がかなり良いです。高台で風も通るので、ピクニックの感じでしばらくぼーっとしているのも良いかもしれません。
「サイト2」で石壺が集まっているのは2ヶ所ですが、それ以外の場所にも、ぽつぽつと点在しています。ただ、案内板などはほぼ無いので、歩いていると急に行き止まりになったり、道に迷ったりするかもしれませんので、注意しましょう。
以上が、世界遺産「ジャール平原巨大石壺群」の「サイト2」でした。
観光地としての整備状況は、正直なところ良いとは言えません。今回、「森の中の丘」「草原の丘」と2ヶ所紹介しましたが、場内に順路案内はありませんので、気づかないという可能性もあります。
「森の中の丘」は、木に取り込まれた石壺、「草原の丘」は見晴らしのよい景色、が見られれば、ここに来た意義はあると思います。
もう一ヶ所「サイト3」もありますので、次回以降紹介していきます。
今回は、以上です。
今日の観光地:シェンクアン県観光スポット⑥世界遺産観光
- ジャール平原巨大石壺群Site2 (Plain of Jars) - (シェンクアン県ポーンサワン)
場所:Phonsavan, Xiengkhounag Province