今回から数回の間、旅行記になります。
ラオス北部(もう少し詳しく地域を分ける北西部?)にあるフアパン県に行ってきました。過去に行ったことのある場所でのんびりするのも良いのですが、今回は行ったことのない地域に行ってみることにしました。
ということで、特に何か目的があって選んだわけではない「フアパン県」でしたので、そこに行く動機付けは後付けです。フアパン県には、ベトナム戦争当時、軍の司令部が置かれた洞窟があるということで、それを見に行く、ということを目的にしました。
ラオス北部旅行記(フアパン県編)①
(首都ビエンチャン⇒フアパン県)
何回かに別れての旅行記になりますが、今回の①は首都ビエンチャンからフアパン県への移動、その日の夜頃までの内容となります。
今回の旅の目的地「フアパン県」ですが、場所は下記になります。
赤い線で囲まれたエリアが「フアパン県」です。
ベトナムに隣接する県で、ビエンチャンよりもベトナムの首都ハノイの方が近い位置にあります。以前は、飛行機の便もあったようですが、現在は飛んでいないようです。
飛行機もないので、必然的に今回の旅の交通手段はバスになります。
いつも通りといいますか、バスターミナルを目指します。今回は「北バスターミナル」からの出発となります。一旦、タラートサオバスターミナルに向かい、乗り換えて「北バスターミナル」へ向かいます。
タラートサオバスターミナルまでは問題なく移動できましたが、「北バスターミナル」へ向かうバスは、一向に出発しません。本来は20分に1本程度出ているバスですが、結局約1時間待って、ようやく出発しました。
想定していたより1時間以上遅れて、「北バスターミナル」に到着しました。
ピーマイ休暇の時期でもあったので、普段は閑散としているチケットブースも人が並んでいます。
満席になったらどうしようと思っていましたが、幸い無事にチケットは購入できました。18時発の寝台バスです。料金は210,000Kipのはずでしたが、10,000Kipさらに支払うように言われました。最初は外国人から多く取ろうということかなと思っていましたが、渡されたチケットを見ると、10,000Kipは保険のようなもののようです。断れるものなのかどうかはわかりません。
今回、乗車するバスです。
寝台バスということで、通常の座席ではなく、ベッドになっています。寝台列車であれば、通常は座席で、夜間のみベッドに変わるという感じですが、このバスはずっとベッドの状態です。ということで、乗車した瞬間から寝ころんだ状態になります。
寝台バスの車内はこんな感じです。
真ん中の通路を挟んで2人ずつとなりますので、2人で一つのベッドを使っているような感じになります。男性同士だと、ずっと肩が触れ合っているような形になります。
なお、一人で乗車する場合は他の人と組み合わせになりますが、必ず同性でペアになるようです。男性は男性同士、女性は女性同士という感じです。
また、一人で2人分を購入することもできるようです。ただ、お客さんの多い時期は遠慮した方が良いのかもしれません。
18時発の予定でしたが、なかなか出発せず、20時頃になってようやく出発しました。
目的地フアパン県までは約14時間(朝の8時着)と聞いていましたが、この時点で2時間遅れの午前10時着となりました。急ぐ旅行でもないので、特に気にも留めていません。
さらに1時間ほど走って、最初の休憩です。
以前のターケーク旅行でも休憩で停車したおいしそうなパン屋があるドライブインで休憩です。
2個で5,000Kipの菓子パンを買ってみました。
さらに2時間ほど走った夜11時に2回目の休憩です。
ここではバススタッフが「キンカーオ」と夕食のようです。こんな時間に食べる人はいないだろうと思っていましたが、結構皆さん食事してました。
隣にも大型バスが停まっています。天井にも多くの荷物が積まれており、やはり乗客は多いようです。
気づくと外は明るくなっていました。意外とぐっすり寝れたようです。
出発2時間遅れがどこまで挽回できているかなとGoogleMapを見ると、まだ、半分ほどしか進んでいません。現在朝6時、10時に着くとはとても思えません。まぁ、急ぐたびではないので・・・。
幸い、同じベッドになった隣のラオス人も良い感じの人だったので、暇になったら会話して、という形で案外退屈せずに済みました。
バスは山道を進んでいきます。山を越え、川を越えという感じですが、風景はほとんど同じです。
出発から16時間ぐらい経過すると、さすがに寝ころび続けるのも苦痛になってきたのか、皆さん起き上がり始めました。あまり大柄ではないラオス人ですので、頭がぶつからずに座っていられるようです。
この頃になると、GoogleMapを見ながら、次の集落はどんな感じかな、ということぐらいしか考えられなくなります。会話をしている乗客もいなくなり、ただエンジン音と車内に流れるラオス音楽だけが聞こえてきます。
出発から20時間経過した午後4時、ようやくフアパン県サムヌアのバスターミナルに到着です。14時間で着くといった北バスターミナルのスタッフは、何を根拠に言ったのか、と思っていると、土砂降りの雨になりました。バスに乗っている間は雨は降らなかったのに・・・。
幸い、しばらくすると止みましたので、帰りのバスの時間を調査して、ホテルに向かうことにしました。
ホテルはGoogleMapであたりをつけていた、バスターミナルからほど近い「Keochinda hotel」を目指します。500mほどのようですので、徒歩で行くことにします。バスターミナルは丘の上にあり、かなり急な下り坂になっています。下るのは良いですが、登るのは辛そうです。
ということでフアパン県サムヌアに到着しましたが、20時間のバスは、正直かなりきつかったです。
それでも、サムヌアの街はいい雰囲気で、また、この時期としては非常に涼しく、最初に思ったのは「来てよかった」という感想です。
バスに乗っていた内容だけですが、思ったより長くなったので、次回に続きます。
今回は、以上です。
今日の旅行記:ラオス北部旅行記(フアパン県編)①(首都ビエンチャン⇒フアパン県)
場所:Sam Nuea, Houaphanh Province